世界をゆるく

世界一周中。毎日の記録を、まるでアイドルが今日の撮影はとても楽しかったというブログの記事をあげるがごとく書いていくやつです。

上海で起きていること

 どうだろう。このタイトルだけを見ると、何やらこれからすごい難しいことを書くのじゃないか。今の世界情勢にぐっと踏み込んでくるのではないか。という気がしてこないだろうか。

 

 いや、しかしそんなことはない。いつからこのブログを更新し忘れているのかはさだかではないが、とりあえず ハノイ→サパ→昆明→上海 と旅は続いている。

 

 弁明のように聞こえるかもしれないが、決して私はサボっているわけではない。中国のネット規制によって規制されていたのだ。いや、正直に言うとネット規制を良いことにブログの更新を私自身が勝手に規制していたというほうが正しい。

 

この何日間かをざっくり書くとこうだ。

 

 ハノイからサパまでいつ襲われるかわからない便意に怯えバスで6時間かけて移動。途中の売店で意を決してオレオを買うも、口に入れた瞬間の歯ごたえが完全に牛乳に5時間つけた時のそれだったのであわてて食べるのをやめ、賞味期限を確認したところ2015年で、更なる便意の恐怖に襲われる。

 

 サパでは、棚田の絶景を見るトレッキングにエアーマックスで参加して、真っ白なエアーマックスが泥にまみれ、更に思わぬ急斜面を下る道が続きずるずると滑り倒し、エアーマックス狩りをする人間の気持ちがまったくわからなくなるも、村に住む民族のおばちゃんが手をとり何度も助けてくれて人の温かさにふれる一日を送る。

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 次の日、まだ不安要素を抱えるお腹とともにサパから昆明まで移動。ベトナムと中国の国境越えがあっさりしすぎていて驚きを隠せない。

 中国の国境沿いの町河口から昆明までの移動のために朝のうちに駅に向かう。電車の発車は17時だが、慌てるよりも駅でのんびりしようと思い駅に向かう。着くと駅が閉まっているというまさかの状態に驚きを隠せない。結果、11時半に着いて、15時に駅が開くという人生初の駅閉め出しにあう。外には銅像があるが、しばらく外で座ってまっているうちに、これはきっと銅像では無く、駅が開くのを待ちすぎて固まってしまった人なんだという悟りをひらく。

 

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 なんやかんやでようやく河口から昆明へ。次の日昆明から上海へ12時間かけて新幹線で向かう。大富豪するかカップヌードルを食べることしかできない12時間。12時間あれば何度都落ちができるかワクワクしたが、携帯で大富豪をしていると30分もしないうちに飽きることが発覚。ちなみに中国の列車には必ずお湯が出る設備が常備されている。もはや列車旅とカップラーメンは切っても切れない関係。林家ペーパーみたいなもんである。

 

カップラーメン→大富豪→世界の車窓から→寝る→カップラーメン

 

を繰り返して12時間やり過ごしなんとか上海に到着。

 

 

 上海では、かつて2週間というどうしようもない短期留学をした時の中国語の先生に再会。

 これが目的で中国に乗り込んだといっても過言ではない。先生は上海の友達を2人紹介してくれて、お互いそんなにうまくない英語でたくさん喋った。もはや文章ではあらわしきれないほどの優しさをもらう。友達二人も良い人というレベルを越えるほどの良い人。結局会って1日も経たない僕らを先生の友達が自分のマネージメントする店に招いてご飯をごちそうしてくれた。最後は僕らを車で宿に送り届けてくれて、日本が大好きだ。お前らは本当に良いやつだといってくれるこの人たち。もう、本当にここには書ききれないほどの優しさをもらったと思う。無条件に人に優しくできるって本当にすごい。言葉なんて軽く越えて、いろんなものを貰えた。先生は相変わらず良い人すぎて、別れるときは本当に辛かった。来年の再会を約束したので、また会いにこようと思う。

 

 で、昨日が嫁の誕生日だったので本日は良いホテルにとまっております。明日あたり良いホテルのレポートが書けるかと思うと、ぞくぞくしてふかふかベッドでバスローブを着ていても寝れる気がしません。

 

 といろいろ振り返ったあとにこんなことを書くのもなんだが、今私が上海でどうしても気になっていることを最後に一つ。

 

まずこの写真を見て欲しい。

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中国のケンタッキーである。漢字にすると

「肯徳基」

 

 私にはこれが「背徳」に見えてしょうがない。そして何やらそう読んでしまうと上のカーネルサンダースがすごく背徳感を抱えたおじさんに見えてしまうのだ。

 

 一体なんでこんな話を最後にしてしまったのだろう。ものすごい背徳感に私は今おそわれている。これが今私の身に上海で起きていることの一部始終です。